不動産に関するエッセイ

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【第三話】あなたは何を信じて不動産を見る眼を養うのか

「最近の消費者は店員と口を利かない。」テレビを見ていてこんなフレーズを耳にした。
そう言えば近時、人は自動販売機、コンビニを始め、流通店舗や商店から回転寿司に
至るまで、全く単独で意志決定をし、売り手の側の人とは目を合わしたり会話を交わしたり
することなく物を選んでいる。

昔はそうではなかった。「なんか良いモノある?」「良いのが入ってるヨ!」こんなやり取りの
中で選択作業を進めていたものだった。(人情味もあった。)それがいつの間にか
コミュニケーションの希薄な時代に移り変わってしまっていたわけだ。
(反対に言えば、安易に心を開き難い時代でもあるのかな・・・?)

不動産の世界も同じようなことが言える。当社は『不動産のデパート』という冊子に、たくさんの
不動産を「棒情報」という形で掲載しており、毎月友の会登録者送っているが、
果たしてこれだけ見ていて希望物件(と言うより、思いがけない優良物件やワンランク上の
うれしい物件)に出会うことができるだろうかと疑問に思うのである。

「やっぱり、お話しないと分からないもんですねぇ。(^o^) 聞いて良かったわぁ~!」
大抵のお客様がこう明かす。そんな時、私たちは会心の笑みたたえながら
私たちが数多の経験を通して知った情報や物件の見方を、惜しみなく、まるで親鳥が
雛にエサを口移しで与えるように丁寧に伝授するのだ。
ここに於いて、お客様には心から喜ばれ、私たちも仕事冥利に尽きる至福の瞬間を
迎える。(お客様の喜ぶ笑顔が私たちにとって最高の心の糧なのだ。)

しかし、この境地に至るには一つのハードルがある。
それはお互いの信頼が土台にあること・・・。
お客様にとって時には高く、時には低いこの信頼のハードルは、実は「あなた自身の心の鏡」
とも言える。
信じて飛び込みさえすれば実に容易にクリアできるバーなのだ・・・。
どうか疑念を脱ぎ去って私たちに向かい合ってほしい。私たちは、真剣にあなたに応える
ために、今日もたくさんの情報収集に余念がないのだ。そして、一緒に信頼の向こう側の
喜びの世界に行きたいと真剣に努力をしている。(⌒o⌒)v

株式会社ナカイ綜合事務所
代表取締役   中 井  勉